引き算で考える。
「仕事遅いよ!」「実績悪いよ!」「時間がないよ!」
誰かに言われたり、自分が言ったり、よくある日常の風景です。そんな時に良くある間違いがあります。
- より速く動こう!
- とにかく手数を増やそう!
- 働く時間を増やそう!
この様に「足し算」で考えてしまう事です。
もちろん全てというつもりはありませんが、間違いなのは「足し算で考えるリスク」を考慮しない場合です。
急に速く動けば頭が付いてこず予期せぬ事故の率が上がるでしょう。手数を増やす事でミスも増えるでしょう。長時間労働で疲れが取れず思考も弱くなり結果として全てが悪循環を起こすでしょう。
そこで大切なのは「引き算」で考える事です。
- 優先順位を付ける
- 無駄になっている事を止める
基本はこの二つです。
「優先順位を決める」
「優先順位を決める」
目的の為に一番最初に取り掛かるべき事を決める事です。意外とこれが出来ないんです。
Aの売上を上げろ、Bという問題がある、Cを何とかしろetc…
やらないといけない事は常に目の前に流れてきます。それを端から端までやっていては結局の所すべてが中途半端になります。
時間は流れますから一つに気を取られて一つがタイムオーバーになってしまった。という事にもなります。
「全部大切なんだ!」
この気持ちは誰でも理解できますが言い換えると「大切な事を決める事が出来ない」という意味です。
プロセス自体が目的になってしまい真の目的を忘れてしまう事もこれが原因です。
「やらない事を決める」
「効率化」「生産性向上」は今の仕事を速くやる事ではなく、今の仕事で不要な事と優先順位の低い事をやらない事。
今の業務やオペレーションを見直す事=今までの努力を否定されること=腹立たしい事
この脳内変換が起きてしまう場合、業務効率化はまず無理でしょう。
これも「優先順位」「目的」「本当に大切な事」を忘れている事が原因です。
昔と今では様々な事が変化していきます。
刻々と様変わりしていく世の中で「変えない事が大切なんだ」この気持ちも解りますし否定は一切ありませんが「何を変えないか」「何を守るか」まで考えているでしょうか?
「手段を守って目的が守れていない」
これを本末転倒と言います。
自己否定の勇気を持って目的の為に「やらないこと」を決めましょう。
「時間」か「距離」もしくは「その両方」を短縮する。
「優先順位を決めて、やらない事を決めたら、実務上に落とし込む」
基本的に生産性向上と業務効率化でやっている事は「時間」「距離」その「物理的な現象」を操作する事で成し得ます。
店舗で言えば
商談時間の短縮、待ち時間の短縮、空席を埋める、同線を確保する、移動距離を縮める、稼働範囲をコンパクトに、これらを考えていく時に役立ちます。
やってはいけないのは「変えられないものを変えようとする事」です。言い換えると「定数」を変えようとする事です。
更に噛み砕いていうと「自分ではなく相手を変えようとする事」です。
昔から言う「人のせいにするな」は真理です。子供の頃は理解できなかった言葉ですよね。