問題が尽きない店舗で共通している事。
新人の離職率が高いと共通して言える事は【教育していない】場合が多い。
●見て勝手に学べ
●新人にやらせると時間がかかって帰るの遅くなるからやらせない
完全にコレ。
共通しているのが【新人の成長の機会を奪っている事】
「見て学べ」の場合は「見られる環境を用意しているのか?」がポイントになり
「新人にやらせない」は単純に「経験を積ませない」という事だから論外。
人が育たないと組織に成長はないのだからそこに個人のエゴを持ってくるのは明らかな悪。
人を「成長させる」事はできない。
人は勝手に「成長する」もので「成長させる」ことは出来ない。
だから『教育していない』とは『育つ環境を整えていない』という事。
そもそも思い通りに人が育つ(成長させる事ができる)と考えるのはいささか無理がある。というか身勝手な思い込み。
自分自身が親の言う通りの人間に育ったと言える人はどれだけいるか考えれば分かると思う。殆どいないのではないか。
だからできる事は『環境を用意する事』それだけ。
保守的な考えの組織だとこれが逆になっている。
「ちょっと能力が足りないけど役を与えて育ってもらう」ぐらいが丁度良い。
育つ前に辞めてしまう問題。
- 育つ前に辞めてしまう。
- やっと一人前の仕事を任せられる様になったのに辞めてしまう。
- 人が全然続かないので慢性的な人材不足
これも殆ど「教育の問題」である事が大多数。
そして「辞めてしまうのは自分達のせい」と自責に出来ない。辞めた奴が悪い、以上で終わり。
他責、これは問題に向き合っていないだけ。
だから採用した人材に問題が無いと仮定した場合は
【成長速度が遅い】という事を先ず疑う事。
個人差は度外視して
- 平均3ヶ月で一人前
- 平均12ヶ月で一人前
この2つを比べると後者の方が離職率が高い。
基本的に一人前になるまでの期間というのは『ストレスの期間』だからその時間が長ければ長いほどストレスは積み重なっていく。人が耐えられるストレスは上限がある。これを越えると心身に不調が出るので生命が持つ自己保全の本能からしても辞めていくのは自然の摂理。