自分より優れた者に働いてもらう技術⑤

無理に思える目標を追え!

絶体絶命の危機的状況から目標200%を達成した技術を公開する記事です  ※第1回第2回第3回第4回

【前回までのあらすじ】

即席チームで過去にない目標値200%達成を2日間で目指す。

初日から統括者の急な病欠。営業時間1/4が経過した時点で達成率わずか3%の窮地。急遽MTGが行われ売場レイアウトとオペレーションを大幅に変更し実績はV字回復。1日目終了時点で達成率46%まで改善を見せたが200%達成までは大きく乖離した結果になった。

 

トラブルはありきで考えておく。

1日目の営業を終え再度MTGをし各所の動きの再確認しこの日を終えました。

そして2日目。この日も早速トラブルの予感が朝から……

時間になってもメンバー1名が集合場所に来ません。やっと連絡が来たかと思えば「体調不良で行けない」との事……。ただこのスタッフは昨日も勤務態度が悪く指摘を貰っていました。加えて他のスタッフへ「目標が高すぎてやる気がでない」と愚痴っていたのです。邪推ですが急に体調不良になるより嫌で帰ってしまったと考えた方が自然です。しかしながらそういう気持ちであればいない方が組織にとっては良いので後追いはしませんでした。

加えて2日目は前日の実績不調からかメンバーが追加になり、更に病欠で昨日欠席だった元々の現場統括の方も参加、加えて更に上の上司も加わりました。また更にこの営業現場を取り仕切る上位会社の担当の方も1名来ていました。

この時点で嫌な予感がしていましたが、それも想定の範囲内の事でした。

何が起きるかと言えば…

「指示系統が複数になって現場が混乱する」という事です。

奇しくもコレは私たちがこのプロジェクトを始めた初日に体験した事でした。

 

トラブルに対処する。

そしてその事態は早速起きました。

私を含め大きく指示系統が3つに増えてしまったのです。メインは私になりますが他2名の立場は私より上です。混乱が起きない方がおかしい状況です。

3つの指示系統があるという事は最大で3つの別の指示が飛ぶという事です。

そこで私は開始直後は一歩引く形をとる事にしました。2人の指示を調整する事にしたのです。

そして程なくするとやっぱり問題が起きました。

あるスタッフへ〇〇という指示が飛んだ直後に□□と真逆の指示がそれぞれ別の人から出されたのです。当然スタッフは混乱する筈です。むしろ今回は混乱ではなく完全に怒りに変わっていました。

怒りの表情を見ればそれは明らかな為、私が代表して丁寧に謝罪しました。謝罪だけでなく私がこの場を上手く調整する事を約束し、まだ怒りが冷めやらない彼には時間が必要と判断し休憩へ行ってもらいました。

これは実際に私たちが初めてこの業務に参画した際に起きた事と全く同じことです。なので彼の気持ちは痛いほど理解できました。

しかし当時と違う事は現在舵を握っているのは私という事です。当時と同じ気持ちにさせるわけはありません。

では今回の記事はここまで✋

【追記】

当然ですが指示系統は1つにすべきです。3つも4つもあっては混乱しますので当たり前です。ただ今回の場合は全員が同じ目標を追っていました(後ろ向きな1名は運よく?帰った為)つまり目標自体は皆んな共有しているで意見の違いというのはさして問題になりません。例えれば目的地に対して徒歩なのか自転車なのか電車なのか飛行機なのかの違いの様なものです。場所場所によって最適解は複数存在します。しかし実際に動く側からすれば違った指示がくると困りますからそこは説明と調整が必要だったのが今回の現場での出来事です。

 

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