自分より優れた者に働いてもらう技術⑦

過去最低の進捗から過去最高の結果。

絶体絶命の危機的状況から目標200%を達成した技術を公開する記事です  ※第1回第2回第3回第4回第5回第6回

【前回までのあらすじ】

即席チームで過去にない目標値200%達成を2日間で目指す。

初日から統括者の急な病欠。営業時間1/4が経過した時点で達成率わずか3%という窮地からV字回復を果たし営業時間1/2が終了時点では達成率46%まで改善。2日目が開始するも病欠?者が出るトラブル。更に前日の営業不審からか私より上層部に当たる方が増員がなされ、恐れていた「複数の指示系統」が生まれてしまい現場は混乱。激怒のスタッフも出る中で「問題」を論理的に潰しながら営業していくと次第に組織に勢いが付き熱を帯びていきました。営業終了時刻を越えてもその勢いは止まらず、物理的に営業できなくなるまで続き、2日間を終えたのでした。

 

人を動かす。

結果として目指していた目標「達成率200%」を実現しました。

しかし…

  • 最近は基準値100%を割る実績だった
  • 看板商品の在庫が無い状態
  • 営業初日は大ゴケ

以上のことから達成は不可能と思われていました。しかし結果は「達成」です。

しかしこの2日間で行った事は実は至極シンプルです。それが以下の3つです。

  1. 既存の価値観に囚われず各人の力を最大限発揮できる仕組みを作る
  2. トラブルはあるものとして考え対処する
  3. 「組織の目標」は「個人の目標」に成ってこそチームワークに成る。

これをひとまとめで言うと

『 自分より優れた者に働いてもらう技術 』です。

 

面倒で人がやりたくない事こそが差別化になる。

①『 既存の価値観に囚われず各人の力を最大限発揮できる仕組みを作る 』

特に日本人の悪い癖の様に感じます。それが「方法にこだわり過ぎる」と言うことです。方法とはつまり手段のことです。手段自体が目的になってしまう事は、実は日常生活でもとてもよく起きます。しかしこれを営業現場でやってしまうと「結果が出ません」結果とは「目的」の事です。目的を達成する為には別の手段を講じる必要が当然ながら出てきます。

その上で絶対に欠かせないのは「人の力を発揮できる仕組み」です。自分一人で全部を行う事は不可能なのでチームや組織がありますから当然必要です。「仕組み」とは人員配置や業務内容や人を動かす全般の物事を指します。各々が最大限に力を発揮できる様にする事は絶対に必要です。

 

②『 トラブルはあるものとして考え対処する 』

いくら周到に準備をしたとしても大なり小なり必ずトラブルは起きます。それを織り込み済みでプランを立てる必要があります。なぜ必要かといえば、いざその時に「慌てふためく事がない様に」必要です。冷静さを欠くと必ず視野狭窄が起きます。すると見落としや最適な判断が出来なくなり、事態はより深刻になります。これは組織にとって致命傷になります。

 

③「組織の目標」は「個人の目標」に成ってこそチームワークに成る。

強い組織が強くあるのはコレに尽きます。一言で表せば「自分事に成っている」と言うことです。人間誰しも自分が可愛いものです。「チーム一丸になる」「一致団結する」これの「強さ」は誰しも理解している筈なのであえて説明はしません。しかしもう大人ですから掛け声だけの「一致団結しよう!」は滑稽の極みです。それだけで団結できるなら世界は未来永劫平和な筈です。ここでは団結できる仕組みを考えて用意し、実行と修正を繰り返して一致団結まで繋ぐ技術が必要です。大体多くがここをサボります。逆に言うとここをしっかりやると強力な差別化になると言うことです。

 

以上が『自分より優れた者に働いてもらう技術』です。

 

【追記】今回の記事はこの⑦で終了です。題名の意味するところをもう少し丁寧に話すと「人の強みを活かす」と言う意味を「優れた者」に言い換えています。つまり人は誰しも凸凹である。強いところも弱いところもある、そういう前提の上で他人より「強い部分」と言うのは、その一部分で他人より「優れている人」である、という想いを込めています。これは以前、私がいた組織が人のダメな所ばかりを指摘する組織に落ちぶれた経験、うつ病をはじめ退職者を大量に出した経験、そしてその組織は潰れてしまった経験から来ています。そして「店舗総研」の私たちは『自分より優れた者に働いてもらう技術』が店舗で起こるあらゆる問題を解決できると思っています。

〜完〜

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