店舗集客の成功事例を自社・自店舗に置き換える重要性
店舗集客に必要なノウハウはインターネット上にも沢山転がっています。
しかし、どの事例も自社・自店舗に置き換える難易度が高すぎて活用しきれいない・・・
という声を見込み客との面談でよく聞きます。
今日は、宝の山であるインターネット上の情報を上手に活用する方法をお話します。
売上や利益を上げるために必要な同業・他業種の成功事例を自社・自店舗に取り入れるには、コツがあります。それは、「分解」です。
ノウハウをそのままの字面で受け止めてしまうと「これどうやってやるんだろう・・・」
と、思考停止になってしまいがちです。
私は普段からクライアントに役立ちそうな店舗の集客事例や実際に店舗に足を運び、行列ができる理由や、完売続出の売場を見るようにしています。
そして、その事例をもとにクライアントに紹介するのですが、
「この店すごいですよ!ぜひ行ってみてください!」ではただの紹介で終わってしまいます。
ノウハウを共有するためには、分解が必要です。
この分解をする方法を身につけることで自社・自店舗への汎用性も増します。
では、その具体的な分解方法とは?
店舗集客への新規集客を加速させる分解力とは?
店舗集客をする際に必要なのは「分解」することだと話をしましたが、私の仕事上再現性の高いコンテンツにしなければ使えないため普段から鍛えられている領域です。
私の仕事は店舗の売上を上げることやコストを下げることです。
そこで活用しているのが他業種・同業の他店舗のノウハウです。
これらのノウハウを活用するのが得意です。
その具体的な分解の手法とは
STEP1 何が素晴らしいのかを書き出す
STEP2 パーツを観察して要因を探す
STEP3 一般的な店舗との違いを明確にする
STEP4 構築するプロセスの仮説を立てる
STEP5 クライアントでPDCAを行う
この5つのステップを実践することで、たいていの成功体験は分解することができます。
私自身は観察能力に長けているのと仮説の確度が高いほど顧客に憑依することができるのでこの5つのステップでうまく行っています。
もしかしたら、ステップごとの連結がうまくいかないと実感されるようでしたら、ステップをさらに7つのステップなど細分化してみてください。
おおまかな流れとして参考にしていただけたらと思います。
店舗集客の成功事例を自店舗に置き換える5ステップ
店舗集客をしていくための具体的な手順を紹介しましたので、解説します。
STEP1 何が素晴らしいのかを書き出す
STEP2 パーツを観察して要因を探す
STEP3 一般的な店舗との違いを明確にする
STEP4 構築するプロセスの仮説を立てる
STEP5 自社・自店舗でPDCAを行う
STEP1 何が素晴らしいのかを書き出す
早速ですが、文字にする癖をつける、これにつきます。
言葉にできないということはノウハウの再現性は不可能だということです。
なんとなく頭に浮かんでいることは整理しなければ自社・自店舗に置き換えられないですよね。
実際に、ノウハウを実行に移す現場は理解のしようがありません。
まずは、何が素晴らしかったのかを言葉で説明することです。
話すだけでは忘れてしまうので情景がイメージつくように言葉にしましょう。
例えば、昼時に足を運んだ飲食店、入店早々の明るい挨拶ば素晴らしかった。さらに着座した際も老舗の割にはテーブルも綺麗でメニューも見やすく整理されており注文しやすかった。
と、このように文章にしても良いですし、
・入店の挨拶が素晴らしい
・テーブルが綺麗
・メニューみやすい
と、箇条書きにしてもOKです。(後者は自分で実施する場合に限ります)
STEP2 パーツを観察して要因を探す
続いて要因探しです。たとえばテーブルが綺麗、とすると掃除をしているスタッフの掃除に対する意識が高いのか?(スタッフごとにやり方が違う)、それとも掃除のオペレーションが確立されているのか?の要因を分析する必要があります。ここではたいていが「人」が起因している場合と「仕組み」が起因している場合に分類されます。
STEP3 一般的な店舗との違いを明確にする
一般的な店舗との違いは何かを比較します。そうすることでこの事例がどれだけ素晴らしいのか、を知ることができるだけでなく一般基準からノウハウ基準に至るプロセスを明確にすることができます。
つまり、ノウハウを実行するのには0→一般レベル→ノウハウレベルへと階段を設けることで取り組みやるすくなる、ということです。
STEP4 構築するプロセスの仮説を立てる
2、3を参考にして、「どうやったら同じことができるのか?」のプロセスを構築します。
先ほど説明をした通り0→一般レベルにどうしたらあげられるのか?、一般レベル→ノウハウレベルにまで上げるにはどうしたらいいのか?
・人材教育
・オペレーション手順を再構築
・スタッフのマインドセット
など、具体的な手順のみならず実行するスタッフのマインド・スキル開発も含めてプロセスを構築します。
構築した通りにいくかどうかは現時点ではわかりませんが、まずは大筋の流れを作ることが大切です。
STEP5 自社・自店舗でPDCAを行う
そして、4の最後でも話した通り現時点ではわからない・・・と実際に自社・自店舗ノウハウに昇華させるための実践です。
ここでは主にPDCAサイクルを活用します。
4の仮説通りにはまずいかないので微調整や大幅な変更などを通して1で目にした素晴らしいノウハウを自社・自店舗にぜひ取り入れてみてください。
これからますます新規集客の難易度は高まっていきます。
この高まり続ける難易度は「人材」と「仕組み」の強化をしていくことで乗り越えられます。
なぜなら、二つを強化することで間違いなく評判が良くなるからです。
他の著者も書いていますが、Google口コミに高評価が集まることで間違いなく新規集客は増えます。
一円もコストをかけなくても顧客を集められる時代になったからこそ、他店舗・他業態の良いところはどんどん取り入れて内製化しましょう。