離職率を下げるために今すぐ取り組むべきことは仕組みじゃない
離職率が高い企業(店舗)にコンサルティングに入ると「これはやめるよね・・・」と思うシチュエーションに沢山出くわします。
まず店舗に入った瞬間いつも思うのは「暗い」です。人も暗いし、店内も暗い、事務所も暗い、全部くらい・笑
(嘘だ!それは言い過ぎだ!と思うかもしれませんが、本当に暗いんですって!!)
事務所も整理整頓されていない(たぶんそこまで気が回らないんだと思います)ので汚いという印象しかありません。
テーブルも誰かの食事カスが残っていたり、パイプ椅子もスポンジが出てしまっていたり・・・
と、まずは事務所の整理整頓や備品の買い替え、従業員が事務所にあると嬉しいものグッズを会社で購入するなどやることは沢山ある(ちなみに左のような環境は悪すぎるので即日決済で買い替えます)のですが、もっと大事なことがあります。
それは、社内と店内コミュニケーションの改善です。店内の整理整頓状況を見ればわかるのですが、コミュニケーションがうまくとれていない店は本当に汚いです。
離職率改善のコンサルではないのに結果的に離職率ゼロになる理由
離職率が下がる理由はとても簡単です。
社内・店内のコミュニケーションが改善されます。どうやって改善するのか?
ルールを明確にするのです。
これまではスタッフを呼び捨てにしたり、叱る時も罵詈雑言遠慮なしの状況だったり・・・そりゃみんなやる気失うよねというコミュニケーションにルールを設けます。
もちろんこれまでの積み上げなので文化が根強く残っているからそう簡単に解決することはできません。
それでも諦めずに「今スタッフを呼び捨てにしましたね、やめましょう」と都度注意し続けることが大切です。
ただ、店舗のトップである店長がルールを守らないといつまでも文化の改善はなされないですね。結局は店長の使う言葉が文化の中心になるのでぜひこの記事を読んでくださっている店長は少なくともスタッフのやる気を奪う話し方はやめましょう。意味がないです。
また、無記名でオンラインから自主申請できるルールを破って嫌な思いをしたスタッフの声を集めることも超重要視しています。ただ個人が特定されてしまう可能性のある記載がある場合は内容を明かさずに該当者にフィードバックをします。
今では無記名でネガティブな情報を集めるのに最適なツールがオンラインに沢山あるのでぜひ活用してもらえたらなと思います。
を使って記名部を変えればすぐに無記名で情報を集めることができるようになります。(情報開示範囲は細心の注意を払う必要があります)
無記名ツールを活用してコミュニケーション改善するだけで離職率は下がる
ここで書いた通り、この二つ(コミュニケーションルールと無記名アンケート)を取り組むだけで離職率は劇的に下がります。
ぜひご自身の会社・店舗の離職率が高かったら早速始めてみることをお勧めします。
離職率の高い企業が今後新規出店するのは不可能になる
離職率が高くても新たに採用することができればよかったのは一昔前の時代です。
アルバイト・パートを「使う」という発想を持つ店舗経営者は今後淘汰されていくでしょうね。
アルバイト・パートにとって働きやすい環境を作り、一人一人が高いモチベーションで組織に関わりたくなるよう会社全体でアルバイト・パートに対する見方を変えていく必要があると思います。
離職することで当然ながら現場のアルバイト・パートの負担は増えます。すると、連鎖的に離職が起こり閉店に追い込まれた店もあります。
いかに定着率を上げていくか、が今後の店舗ビジネスにおいて欠かせない視点です。
あなたの店舗・会社は大丈夫ですか?今は売上利益が出ていて会社が順調でも、内側である従業員満足度が低ければ離職が続く可能性があります。
良い時ほど内側に目を向けて「どうしたらもっとみんなにとって理想的な会社になるのか?」を真剣に考えることが大切です。
ぜひ今日の話を通して離職率低下するためのコミュニケーションと、ツールを活用したマネジメントを実践してみてください。
離職する時に「自分に合わなかった」「やりたいことが見つかった」は本音でなく建前です。
結局人間関係の不和が圧倒的なのでコミュニケーションを見直してみてください。