人に期待しない。
もう少し丁寧に言うと「自分の思った通りの人物と空想で断定しない」ことです。
テレビドラマのセリフそのまま現実と勘違いしまったかの様です。
ドラマは基本的に大衆向けになっており内容は論理より感情に比重を置きます。論理的に話が噛み合ってない場面もよくありますし、大声で思いを叫び物語を持っていくという事も多いです。しかしこれをビジネスの場にそのまま持ってくると非常に具合が悪いです。
「○○な人とは思わなかった」
これ「自分が相手に対し勝手にそう決めつけてた」だけの話です。
それを「期待を裏切られた」だとか「想像以上に良かった」だとか、どちらも構造は同じで「勝手に決めた基準に対してプラスだったかマイナスだったか」それだけの違いです。人間は白か黒のどっちかしかいないとの思い込みです。
「美人だからタバコを吸うとは思わなかった」です。美人とタバコになんの相関もありません。
じゃあ「人に期待するのは悪なのか?」というと、それも完全に間違います。理由は下記に続きます。
性善説で考える。
お分かりかと思いますが当然「全く期待しちゃダメ」と言う事ではありません。
相手を信用してなければ相手からも信用されません、当たり前です。これでは組織は回りません。これは明確にやっちゃダメな事です。
じゃあどうすれば良いかと言えば基本「性善説」で考える事だと思います。
ただ悪い人もいるのは事実ですから、そこにはある種のテクニックは講じなければいけません。
こんな事件を知っています。
即戦力採用→管理職経験者→販売力が全社的にトップクラス→頭角を表す→上席に信頼される→彼は決められたルールを守らなくていい事になる→サボりが目立つ様になる→売ると帰ってしまう→嘘をよく言うようになる→大きな売上を持っているから注意できないでいた→高額商品の在庫が合わない事が多発するようになる→ある日現金横領が発覚→懲戒解雇
これでは管理者の風上にも置けませんね。
環境を整備する。
とはいえ「魔が差す」という言葉もありますから上記の人物は極端にしても、どんな人にでも多少は起こりうる事と考えておく事です。そこはテクニックや仕組みやシステムが必要です。
店舗内での盗難や横領を無くす=従業員から犯罪者を出さない。とすると…
- ロッカーに鍵を掛けるルール=従業員が従業員から盗めない環境を作る
- 現金不可キャッシュレスにする=現金を抜けない環境を作る
- ダブルチェックや相互監視のシステム=1人では金庫が開かない様に
など基本は不正が出来ない「環境」を作る事です。
性善説ではあるけどかなり厳しい見方をする。間違っても性悪説では考えない。
世の中に法律がある事と同じです。ルールや仕組み作りは道路を整備したり信号をつけるのに似ています。
そういう事を放置すれば事故や事件が起きたり治安が悪くなったりします。先ほどの店舗内で起きた横領も構造は同じです。
人と人。
最後に脱線しますが、仕事以外プライベートならどうなのか?友人、恋人、家族は?これも基本同じと私は考えてます。
ただ限りなく100%に近いです。99%は信用している。
じゃあ1%は何なのか?
これは何かあった時に相手を許せる為にとっておく。
個人的な意見ではありますが、車のハンドルに「遊び」があるのと一緒です。ゆとりがないと真っ直ぐは走れません。
では今回の記事はここまで✋