店舗の売上を上げるために絶対に外せない視点とは
店舗の売上をアップするために何をしたらいいかわからないという、店舗経営の相談を日々いただきます。
どの店舗を経営する経営者も「どうしたら売上が上がりますか?」と質問をしてくださいます。
こうして頼ってくださるだけでも大変ありがたいのですが、確実に売上をアップするためには耳の痛い話をしなければいけないなと思う局面があります。
それが、まさに「売上アップの施策」を求められることです。
売上アップを目指すことは店舗経営者としては当然の話なのですが、見ている視点がずれている、と思うことが少なくありません。
どうしたら?を検討するまえに、「なぜ」を検討する必要があります。
この言葉の真意とは?
店舗の売上を上げるために必要な「売上が上がらない理由」を知る
売上を上げたい!しかし、現状見なければいけないのは「なぜ、売上が上がらないのか?」です。
ここを見逃してその場しのぎの売上アップ施策を導入しようとする視点が私には見えています。
「どうしたら売上があがるのか?の前になぜ今売上が低迷(低調)しているのでしょうか。」
という問いに即答できる店舗経営者は多くいません。とても少ない印象を持っています。
それくらい嫌な質問だということでしょう。
私もどうしたら売上が上がるのか?と施策を検討する方が楽しいです。
しかし、この楽しさは基礎があってこそになります。その基礎とは?
- 高い従業員満足度がキープされている
- 顧客の来店中ストレスが少ない
- 客単価および成約率が平均値を割っていない
つまり、ES・CS・CXが標準的レベルにある、ということです。
この基準を作ることができていない中での施策実行は効果を最大化することができません。
理由は説明するまでもないので詳しくは記述しませんが、素晴らしい施策があっても現場のモチベーションが低ければ施策を実行することが目的になりますし、少ない人数で回していれば確実に後回しになります。
これでは結果が出るものも出ません。時間はかかりますが基礎作りからしっかりと構築することが何よりも大切です。
店舗の売上を上げる「当たり前のことを当たり前にする」文化の構築
私は、イエローハットの創業者である鍵山先生の凡事徹底という言葉が好きです。
当たり前のことを当たり前にやりつづけることなのですがこれがなかなかできません。
その時はできても気づいたらまた時間が経って指摘されてようやく取り組む、という循環から抜け出せない人が多いのではないでしょうか。(私もその一人です)
常に満席で入ることができない繁盛店を経営する友人経営者に共通しているのはまさに凡事徹底です。
そういう意味では友人からこの視点を学ばせていただいたと言っても良いかもしれません。
「よくそこまでできるな・・・」と会うたびによく思います。先日も友人の居酒屋に行ったところオープン前にお客様のボトル含めてすべて磨いている、と言っていました。
店内に保管されているボトルは一本残らず埃がない、ということです。
飲食店を経営する経営者なら当たり前のことなのでしょうか。
私は話を聞いて「やっぱり繁盛店は違う・・・な」と実感しましたし、神は細部に宿る、という言葉の通りの経営手法に感動しました。
こうして大切にするべき習慣を大切にすることで顧客の些細なニーズや見落としがちなことをピックアップできるのだと教えてくれました。すごい・・・ですね。
今日の話は、店舗の売上を上げるための具体的な施策ではないためつまらない内容だったかもしれません。また、「確かにそうなんだよな・・・」と気が進まない話だった方もいらっしゃるかも。
それでも向き合い社内・店内で大切にするべき習慣って何なのか?を考えてみていただきたいです。
そして習慣を文化へと昇華させる、こうすることで基礎作りは強化されていくと信じています。
その上で効果的な施策を検討し実行してみてください。
見違えるような成果に驚くことでしょう。