接客研修はトップセールスが担うべき、しかし・・・
接客研修講師で最も適任と私が思っているのはトップセールスです。
なぜなら、どうしたら売れるのか?を唯一体験談を話すことができるからです。
売れない人でももちろん接客研修講師を務めることはできるのですが、体験談はトップセールスに比べると当然ながら劣ります。
「何を言うかよりも誰が言うか」がポイントなのでトップセールスが適任であるというのは疑いの余地がありません。
しかし・・・トップセールスのセールススキルはそのままの状態だと誰でもできる!という状態にありません。
つまり、属人的すぎる、ということです。今日は私の恥ずかしい失敗経験をお話します。
これは私自身も経験があるのですが、ある大手企業での研修時に「それは成田さんだからできたことです」と面と向かって言われたことがあります。
たしかに今思うと研修コンテンツも「私がどうやって日本一の販売員になったのか?」が中心のコンテンツでした。
本来であれば「受講生が日本一の販売員になるためにはどうしたらいいのか?」を研修コンテンツの中心に置かなければいけなかったなとこの一言を言われて反省しました。
とはいえどうやって「受講生が売れるようになるのか」が全くわからなかったのです。
この頃「再現性」という言葉を聞くようになり再現性の高い研修コンテンツを作るにはどうしたらいいのか?を自問し続けて作るのですがこれがとてつもなく難しいのです。
接客研修のカリキュラム作りで手こずった「自分らしさ」が薄まる再現性
属人的コンテンツと再現性コンテンツは両極にあるわけではないのですが、当時は字面の良い言葉と用語を並べていました。
我ながらめちゃくちゃつまらない研修になったなぁと思ったのを覚えています。
私は研修をする前にコンテンツを録音して何度か聞くようにしていました。そこで話が面白い、つまらないの体感をベースに修正をするのですが、とにかく話が学者っぽくてつまらなかったのです。
「これじゃダメだな・・・」と思った私は、どうしたのか。
それは、再現性+体験談で話を組み立てることにしました。
つまり属人的コンテンツと再現性コンテンツのハイブリッドということです。
この頃(たぶん12年前)から私なりの研修スタイルが確立されたのではないかなと思います。
それまでは「成田さんにしかできない!」と言われるだけではなくペットボトルが飛んできたり・・・もう大変な経験沢山ありますよ。お金が支払われなかったり・・・涙
まぁ昔話なので、このへんにして。
再現性が高いのは良いことですが、自分にしか語れない体験談は入れるように。
自分にしかできないことを中心にすると、他者ができない領域になる。
再現性×自分らしさのハイブリッドでトップセールスにしかできない接客研修が仕上がります。
おかげさまで15年間私は接客研修をしていますが、いまだに企業からリピートオーダーを貰い続けているのもハイブリッド版が現場のスタッフに響いているからだと思います。
自社で接客研修を展開したい!という方はぜひトップセールスを選任していただき、ここまでお話しした私の失敗談も踏まえた上でぜひ研修コンテンツを作ってみてください。
あとは完成版で研修をしてアンケートを見ながら微調整です。「あっ属人的すぎたかな」「あっ再現性高くてつまらなかったかな」というアンケートを基準に右往左往をしながら塩梅を見つけていきましょう。